

JAZZ喫茶「マイルスの枯葉」の最後のコーヒーを味わってきた。
久々にスピーカーの真ん中に座って、ここの装置を懐かしむがごとく聴き入り、ここでのお店のいろんなことが浮かんできた。
思えば、脱サラでオーディオ好きの方がはじめたお店として聞いて、初めてこのお店に入って聴いた音は衝撃的だった。
オーディオ装置で感動するのは、高校生のときに札幌でのクラシック喫茶「ウィーン」でのYLホーンを聴いて以来の衝撃度合いであり、低域や高域がどうのというレヴェルではなく、木下モニターから、ガツンとばかりに演奏を訴えかけくる音に唖然としたものだった。
この装置を構築するにあたり、いったいどのくらいの費用がかかったのか。この音の域に達するまでの年月はと、パッションに溢れるマスターの話を聞くにつれ、でてくるのはため息と「すごい」の言葉しかでてこなかった。 情熱がこの音を作り出したというのが、とっても伝わってきた。
そうそう、ここの装置からは、何度も聴いているお気に入りの曲からも、自分の装置ではわからない、こういう音もあったんだと新鮮な発見するのもしばしだった。
しかし、いい装置が故に、ここで聴いた後は、しばし家では聴く気にはなれなくなるのは弊害だったかもしれない。(笑) 「会話目的の方は入店お断り」として、今時はめずらしい筋金入りのjazzの姿勢は、客に迎合するお店とは明確に違う方向性であり、「頑固一徹」はシンパシーを感じるものだった。
函館が誇るお店として音楽好きの方は連れていき、こういうお店が函館にあることを自慢したものだ。
お店に通うようになり、お互いに知り合え、マスターのjazzの感性と自分の感性が似通っていることもわかり、話もスィングするようになり時として、カウンターで時間の経つのを忘れ話に夢中になったこともままあった。
もっともっと通いたいお店だったが、残念ながら2012年12月24日をもって閉店となった。
閉店のスケージュールは予定されていたものであるとはいえ、実際にその局面になると寂しくてならないが、今はその時。
ありがとう! 「マイルスの枯葉」 いい曲、音、想い出をありがとう。そして、マスター&ママおつかれさまでした。 お店を通じて、マスターとママと知り合えることができたこと、とても嬉しく思っています。「マイルスの枯葉」は、一生、忘れることのできないお店となりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (8)
遅くなってすいません。
>「アンプ作りも止めるんですか」と伺ったら、「アンプ作るために店を閉めるんだ」と言われ、何故か嬉しくホッとしました。
おおー、マスターらしい言葉ですね。(^^)
Iもっと前からいければよかったですね。
INAさんとは、とってもスイングしたと思います。
お店は閉めても、マスター&ママは元気ですんで、コンサートでご一緒できると思います。(^^)
惜別レポートに感動しました!あの音を脳裏に焼き付けておきたいと思います。
残念ながら、ついにお店、閉店となりました。
函館が、全国に誇るお店がなくなってしまいました。
返す返すも残念です。
でも、takeotさん、夏に来れてほんと良かったですね。
今度、来函した際には、オーディオのレクチャー一緒に受けましょう。(^^)
たった1度ですがオヤジさんのお陰でマイルスの枯葉の音を聞けたのはラッキーでした!
JAZZ喫茶ならぬオーディオカフェ。
音楽ジャンル(アーティスト)は100%私の趣味。
やってみたいが大赤字まちがいなし!(笑)
そうですね。来函された時に、ご一緒させていただきましてマスターと電氣羊さんとのコラボが、とってもスィングしていたのが昨日のようです。(^^)
オーディオ好きの課tらにとっては、まさにオーディオカフェカも知れません。
ここは、客に迎合していなかったので、そういう意味では採算どがえしだったのは、想像に難しくありません。男のロマンを感じます。うらやましい人生です。
生き様もとっても共鳴を感じるんです。(^^)
2回しか行けなかったけど、お尻に根っこがはえてしまいそうでした。
もっと早くから通いたかったです。
ド素人の私でも、あーいい音だ!!とわかります。
残念ですが、良い思い出となりました。
ここ行かれたんですね。
ほんと、いい音でして聞けなくなるのは寂しい限りです。